交通事故専門

交通事故や職場での事故（労災）で、腕や足、指を切断してしまった方へ

　交通事故や労災事故で腕や足、指を切断してしまった場合、どのような後遺障害に認定されて、どのくらいの慰謝料がもらえるのかを解説していきます。

腕の切断の場合

①両腕をひじ関節以上で失った場合は、後遺障害等級１級に該当

この場合の後遺障害慰謝料は２８００万円です。

②片腕をひじ関節以上で失った場合は、後遺障害等級４級に該当

この場合の後遺障害慰謝料は１６７０万円です。

手の指の切断の場合

①両手を手関節以上で失った場合は、後遺障害等級２級に該当

この場合の後遺障害慰謝料は２３７０万円です。

②片手を手関節以上で失った場合は、後遺障害等級５級に該当

この場合の後遺障害慰謝料は１４００万円です。

足の切断の場合

①両足をひざ関節以上で失った場合は、後遺障害等級１級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は２８００万円です。

②両足を足関節以上で失った場合は、後遺障害等級２級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は２３７０万円です。

③方足をひざ関節以上で失った場合は、後遺障害等級４級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は１６７０万円です。

④両足をリスフラン関節以上で失った場合は、後遺障害等級４級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は１６７０万円です。
　リスフラン関節については、下図を参照してください。

（引用元：労災補償 障害認定必携/一般財団法人労災サポートセンター）

⑤片足を足関節以上で失った場合は、後遺障害等級５級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は１４００万円です。

⑥片足をリスフラン関節以上で失った場合は、後遺障害等級７級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は１０００万円です。

足の指の切断の場合

①両足のすべての指を失った場合は、後遺障害等級５級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は１４００万円です。

②片足の５本の指をすべて失った場合は、後遺障害等級８級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は８３０万円です。

③片足の親指と残りの指のうち１本以上を失った場合は、後遺障害等級９級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は６９０万円です。

④片足の親指を失った場合は、後遺障害等級１０級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は５５０万円です。

⑤片足の親指以外のすべての指を失った場合は、後遺障害等級１０級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は５５０万円です。

⑥片足の人差し指を失った場合は、後遺障害等級１２級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は２９０万円です。

⑦片足の人差し指と、中指・薬指・小指のうち１本の指を失った場合は、後遺障害等級１２級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は２９０万円です。

⑧片足の中指・薬指・小指のすべての指を失った場合は、後遺障害等級１２級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は２９０万円です。

⑨片足の中指・薬指・小指のうち１～２本の指を失った場合は、後遺障害等級１３級に該当

　この場合の後遺障害慰謝料は１８０万円です。
　なお、足の指を失った場合とは、親指の場合は、指先から２番目の関節以上で切断された場合を指します。
　親指以外の指の場合は、指先から３番目の関節以上で切断された場合を指します。

足の指の機能障害

　足指の機能障害については、後記のとおり「足指の用を廃したもの」が要件とされており、用を廃した足指がどの指なのかによって等級が定められます。

　「足指の用を廃したもの」とは、「第１の足指は末節骨の半分以上、その他の足指は遠位指節間関節以上を失ったもの又は中足指節関節若しくは近位指節関節（第１の足指にあっては指節間関節）に著しい運動障害を残すもの」とされています。具体的には、次の場合が該当します。

1. 第１の足指の末節骨の長さの１／２以上を失ったもの
2. 第１の足指以外の足指を中節骨若しくは基節骨を切断したもの又は遠位指節間関節若しくは近位指節間関節において離断（関節の部分で切断すること）したもの
3. 中足指節関節又は近位指節間関節（第１の足指にあっては指節間関節）の可動域が健側の可動域角度の１／２以下に制限されるもの